平成最後の悪あ"書き"

書かなきゃと思いつつ、ズルズル…気付けば半年経過(涙)

平成最後の日。
書きたかったこと、書くべきことはなんだったか。
あらためて自分に問うてみた。

この半年。
私自身の、多様性・受容力について。
エピソードは2つ。

1つは子どもからの学び。育児からの気付き。

他人に関心を持ち、
他人の苦労にも失敗にも耳を傾けて
取り入れてきたからか(単純に知りたがり)、
苦労しないためにはこうあるべき、という
育児のセオリーができあがったのだろうと思う。

それは自分の経験にも裏打ちされて、
よりいっそうブレないものになってしまった。
子どもがどんな泣き言をいっても出来なくても
ひるまず、やるべきことを主張し続けた私。

あるとき。
そのやり方が万人に通用するわけがない。
今まで当たり前に絶対に必要だと盲信してきたものは
本当に必要?と気付くことに。

声変わりしたばかりの男子がむりに合唱で大声をだす必要ある?
体育祭は本当に全員で参加しないといけない?
(運動苦手な子にとって苦痛なプログラムばかりだし)

…そして。
日本の教育は富国強兵の時代の軍隊育成方式のままだったのだ、そう言えば(笑)

嫌だと思うのはもっともだと思えてきた私。
好きなことがあれば行けばいいけど、
『集団のなかで折り合いをつける』という訓練以外に
登校させるメリットがないや、と気付く。

行っといた方がいいと、あれほど
押したり引いたししてジタバタしたのが嘘みたいに、
登校させるのをやめた。

人間は多様。ひとりひとり同じではない。
大人になるルートも一種類であるはずがない。

そんな当たり前のことになぜこんなに長い間気付けなかったのか。そしてなぜもっと早く行動転換できなかったんだろう。大きな大きな大きな後悔。
もっと早く気付ければあの子の何年間かの毎日はもっと楽しかったはず。こんなに苦しまなくてよかったはず。

一番身近な人をさんざん追い詰めて、
それからでないと気付けない私。愚か過ぎる。

子育てを15年近くやっていてもこんな有り様(笑)。
足りてないにもほどがある。

それに気付けたことに今はただただ感謝。

二つ目のエピソード。
若い世代…ミレニアル世代からの気付き。

異業種の研究会活動でのできごと。
メンバーはみんな、職場での若者の育成に四苦八苦し
コミュニケーションに疲弊していた。

研究会で、若者世代のバックグラウンドや嗜好を調べたり、若者学みたいな分野のスペシャリストやマーケターとディスカッションしてみると、
なるほどなるほど、と思える腹落ちポイントが
実はたくさんあった。

そして何より。
ミレニアル世代の方々に直接あってヒアリングさせてもらったことが、私たちにとって
大きなインパクトがあった。

大企業でもくさらずに、あたらしい、人がやらないことを着々と、仲間をうまく集めて進めている人たちがいた。意外にあちこちの企業にたくさん(笑)。

どうしてそんなことをするのか?と聞くと、
目から鱗な回答がこれまたたくさん。

この、目から鱗なメッセージたちによって
私たちの考えが少しずつ変わった。
ミレニアル世代にどうやったらうまく教えられるか、と思っていた私は、これまた大きな誤解に気づく。

彼から教わることの多いこと!
これを企業、ひいては日本社会でしっかりがっつり生かさなくてどうする?!と実感。

経営陣に提言をしようと思っていたのだが、
それよりまず、自分たちが変わらないとまずいんじゃないか、とメンバー一同気づく。
女性管理職である私たちが
変わってみせることが、提言の第一歩になるはず。

この半年。
平成の終わりに思うのは。
多様性も受容力も、まだまだであること。

この先令和の時代も、
まだまだ新しい出会いがあって
新しい事件に遭遇する。

そのたびにまだまだな受容力は
ますます鍛えられることだろう。

いくつになっても変わり続けられるだけの
受容力を持てる人間でありたい。